WOODY 82 ケッチ クルーザーヨットの建造記
ステム材をキールに固定します。
非常に頑丈で5mm厚の20層積層で厚みは100mmにもなります。オーナー自ら製材した部材です。
ボルトとエポキシ接着剤併用で強固に固定されます。FRPヨットの場合、このステム材が無いため、ヨットのスピードで衝突してもかなりの損傷になってしまいます。
破損したFRPのバウを何艇も見ていますが、見るたびにFRPヨットは怖いと思ってしまいます。
ステムが付くと全体の形が解ります。
スターン(後ろ)にはトランサムが付きます。 トランサムはマリングレードを使用しますが、フィンランドバーチと言われるマリングレード合板で、強度も一般の合板の3倍有ります。重量も約2倍有ります。
このマリングレードで建造してからエポキシのダイニール加工*1をしてからさらにチーク無垢材のニスで仕上げるのがWOODYヨットの特徴です。
*1ダイニール加工とはダイニールクロスによる加工を言います。クロスには強度はなく、エポキシ接着剤を1mmの均一にコーティングするための材料です。1mmのダイニールは木材の10mmの強度があるとも言われています。